一ノ瀬トキヤルート感想
前作感想記事はこちら
今作は童貞を無事卒業した一ノ瀬トキヤさんのその後に言及するストーリーとなっている。(大嘘)
とはいえ、聖川ルートでもそうだったように前作のアフターストーリーの流れは完全に無視していくスタンスであるためにこの時点ではおそらくまだ童貞なのだ。
ブレていなくて安心した。
例のわけわかんない日を勝手に記念日として仕立て上げた挙句忘れたんですか?と聞いて来たプレイヤードン引きシーンの名残があった。
こんなシーンの差分いらんねん。
さてトキヤの童貞いじりはこのへんにしておこう。
無事卒業オーディションに優勝しデビューが決まったトキヤはHAYATOとしての仕事に終止符を打つことになる。
あれだけ生放送でやらかしたのに卒業の場を設けてくれる優しすぎる世界だ。
HAYATOとして続けてきた『おはやっほーニュース』が最終回を迎えるにあたって長年HAYATOのファンであった主人公を収録に招待してくれる。望まずHAYATOを演じてきたトキヤであったが、最後は自分を育ててくれた番組やプロデューサーに感謝の気持ちを表明すると共に、収録後のセットで主人公のためだけの最終回をやろうと提案してくれる。
これを受けた主人公は号泣し今後の二人での活動に対してまた決意を新たにするのだが、なんとも深い話やな、と私は思っていた。
というのも、主人公はHAYATOに曲を提供したいという夢があったから作曲家を目指し、トキヤは主人公の曲に出会ったから一ノ瀬トキヤとして再スタートを切る決意を固めることができたわけで...
すごいですよね、互いがいなければどちらの今もないわけです。
なのでHAYATOの卒業は『二人の終わりと始まり』なんですよ。
主人公の『HAYATOに曲を作るという夢』
と
トキヤの『HAYATOとしての芸能人生』
の終わり
と、学園生活で新しく芽生えた
主人公の『トキヤに曲を作りたいという夢』
と
トキヤの『一ノ瀬トキヤとしての芸能人生』
の始まり
を示唆する非常に意味のあるイベントなのかなあ、と。二人の今後を描いていく上で絶対に外してはいけない話だったと思うのでここはしっかり描いてくれてよかったです。
アニメもどこかトキヤ贔屓のストーリー展開になってしまうのは仕方がないなあ、と思います。だって初めから主人公の矢印が向いてるのはトキヤだけなんだもん....なんとも運命的なにかを感じる二人だ.....
らしくなく語ってしまった。
こうしてHAYATOを卒業し本格的に一ノ瀬トキヤとして活動することとなったトキヤに新しいミッションが課される。
はい、というわけで一ノ瀬ルートでは
『CM出演とそのCMソング制作』
がゴールとなる。
ペアのハート型ネックレスのCMであり、このネックレスをして恋人岬で星空を見上げたカップルは永遠にむすばれる...というストーリー。
ふたりは曲のイメージを膨らませようと実際にネックレスを見に行ったり恋愛ごとに長けているレンに相談をしたりする。そしてすでに顔の知れているトキヤとでは二人で出歩くことも憚られるだろうと気を回したレンと三人で遊園地に行くことに。しかも人目のつかない場所に二人を誘導して自分は帰るというイケメンっぷりだ。
前作からそうであったが、神宮寺レンは他キャラルートでとんでもなく輝くいい男なのだ。
しかし、イチャイチャタイムを過ごす二人の元にレンから電話がかかってくる。どうやら遊園地のライブステージの出演者が急遽出演できなくなり、たまたま通りかかって顔の知れていたレンとトキヤに代打の声がかかったということらしい。
二人は無事ステージを乗り切り、先輩ミュージシャンであるライジングボーイズに気に入ってもらうことにも成功した。
こうして順調に曲作りを進めていた二人であったが、ある時から急にトキヤの様子がおかしくなる。
なにかを隠し続けるトキヤを問い詰めたところ「CMソングが不採用になった」との告白を受ける。というのも、トキヤを気に入ったライジングボーイズが親切心でCMに楽曲提供をしてくれることとなり、無名の主人公である曲よりも既に大物であるミュージシャンの曲を使った方が採算が見込める、とクライアントもそれに乗り気であるため...ということだ。
でもそれは早く言えよ!!(泣)
新人の立場であるトキヤに選択肢はないのだが、どうしても諦めきれないトキヤはクライアントに一度だけ聴いてみてほしいと掛け合うことに。
後日、クライアント側もどちらの曲を使うか迷っており、CMに対応したドラマのBGMのコンペに名を伏せて参加しその曲が採用となればCMソングも主人公のものを採用することになった、とシャイニング早乙女から報告を受ける。
相変わらず愛の力頼みな作品である。
キスよりすごい音楽を作成可能な主人公はもちろんBGMのコンペを勝ち抜き、CMソングも採用されることになるのだが、トキヤはメールでその報告ついでに主人公を恋人岬に呼びだす。
ここで主人公のためだけに神曲『星屑☆Shall we dance?』を披露。
各所で吹聴しまくっているが、私は一ノ瀬トキヤの曲でこの曲が一番好きなのだ!!!
なんかキラキラしててすごい好き(語彙力)
ピアノとストリングスと金属系の打楽器が最高っすよね......
もちろんゲーム本編に呼応する歌詞もたくさんある。
心繋がるHeart-ring
夢が始まる瞬間
お姫様 ねぇ Shall we dance?
今宵は踊りましょう
トキヤは意外とロマンチックな歌詞を書くことに定評があるのだが、その最たる曲なのではないだろうか。
こうして神曲を披露しトキヤルートは終わり...であってほしかった。
一ノ瀬トキヤ、ひいては童貞の底力をなめてもらっちゃ困る。
EP1で「あせらず、ゆっくり距離を縮めていきましょう」などと言っていたこの男であったが
ばっかじゃねーのwwwwwwwww
まさかの野外セックスENDである。
ホワイトアウトしたの初めてなんですけどwwwww
このあと完全に賢者モードによるピロートークが始まるのだが、前戯の描写がわりと生々しい上に事後描写。このホワイトアウトはアレの暗喩か???などと最低な邪推が止まらない始末である。
それにしたって今CMのおかげでネックレスの売れ行きは良いというし、「ネックレスをして恋人岬で星空を見上げたカップルは永遠にむすばれる」というジンクスがあることからもこの場所で行為に及ぶのは流石にまずいだろう...... 絶対人いるって....... いやここじゃなくても初めてが野外って嫌じゃないですか!?!?!?私なら嫌ですが!?!?!?wwww
エンディングクラッシャー・一ノ瀬トキヤ、文春にすっぱ抜かれる日は近そうである。
余談
大恋愛エンドのこのシーン
撮影現場からくすねてきた借りてきたウエディングベールを使って結婚式のリハーサルをしてくれるんですね。ドレスはまた未来にお預け、と言われるんですけど
昨年発売されたベストアルバムの新曲『時のジュエル』の歌詞の一節
Shall we dance?キラキラした
虹の真下で 純白のドレス纏って
一生分の音楽 奏で響かせ
共に踊ろう 笑顔で
ちゃんと4年越しにアンサーソングになってるんですよね。
あと、トキヤは作中主人公に対して「私があなたの一番星になりましょう」みたいなことを言うのだが
夜空で一番に 煌めくジュエル
幾千ある星の中
君が願った過去が 七色咲いて
今日の満ちた光に
このあたりとか正にそうだなあ、と。
七色のコンパスで既に汲んでくれている部分だとしてもオタクはこういうの嬉しい。オタクなのでね....
歌詞だけではなくメロディやアレンジも、皆さんに愛されてきた楽曲たちを感じて頂けるものにしたかった。
— 一ノ瀬 トキヤ (@Tokiya_I_SH) 2019年9月5日
トキヤもこう言ってるように今までのトキヤのシングル全体に対するアンサーソングになっているような曲だとは思うが、私としては曲調とか歌詞とか諸々を加味すると『星屑☆Shall we dance?』のアンサーソング的役割が強いのかなあと思った。
というわけで『時のジュエル』も是非合わせて聴いてみてほしい。いい曲。
以上余談でした。
建国1周年おめでとうございます。
次回はいい男すぎる神宮寺レン