四ノ宮那月ルート感想
前作感想記事はこちら
〜前作の超雑なおさらい〜
過去の女へのトラウマで二重人格を患ってしまった那月。愛の力で両人格をオトすことに成功した主人公!人格統合に成功し卒業オーディションも優勝!愛は勝つ!!!
というわけで
今作では、『1ヶ月で那月をアピールするためのPVを作る』という試練がシャイニング早乙女から課される。もちろん新曲の作曲は主人公が担当するのだが、バックダンサーとして音也と真斗が抜擢されることとなる。そしてその制作責任者に那月を指名。
正直、二重人格とかいう全キャラ中最もヘビーな設定を克服したとあればもう二人の間に障害などあるまい。
しかも、那月は精神的に不安定な状態である、ということで交際も普通に許可されているのだ。イージーすぎる。
前作から感じていたが、恋愛禁止令に関してはどう考えても音也だけ不遇な目に合わされすぎな気がする。ヒマラヤでビッグフットと戦わされる羽目になった音也はもっとキレていいのではないか。
これはさぞかし糖度高めのストーリーなんだろうな〜〜といきなりソファーの上でおっぱじまりそうな二人を死んだ目で眺めていたところ、那月から砂月をイメージしたような曲にしてほしい、という相談を受ける。
メンヘラかな????
今まで負の感情は全て砂月人格の方が受け止めていたこともあって、他人から受ける負の感情に敏感になってしまっている那月は強くなりたいと、自分の中での強さの象徴である砂月を目標にすることにしたらしい。
こうしてゴールを決めた那月は、真斗や音也とPV構成についての話し合いをしたりするのだが、リーダーとしてみんなを引っ張っていかなければならないところを他人の意見に振り回されうまくPV作りを進めることができない。これに関して真斗にキレられてしまったり、現場のプロデューサーに女絡みで喧嘩を売ってしまうなどの社会不適合っぷりを見せつけ真斗にキレられるなどし、どんどん自分への自信を失ってメンヘラ化が加速してしまう。
ほらーーめちゃくちゃ真斗がキレるからじゃん...
聖川真斗さん、嬉々としてスカートめくりをしていたくせに他人に説教とは偉くなったものだなあ!?
そして鈍臭い主人公がコケそうになったところを助けてくれた那月は頭を打ちそのまま意識を失ってしまう。
...まあなんとなくそうじゃないかとは思ってました。
頭を打ったタイミングで砂月にスイッチングしてしまった。個人的には砂月人格の方が好きなのだが、砂月が消える時は不覚にも涙を零してしまったこともあり複雑な気持ちになった。
あの人格統合の時の感動ストーリーはなんだったのか!?!?!?
まあうたプリ、簡単に過去ストーリーなかったことにするからな〜(聖川ルートしかり都合の悪いストーリーは無視)とこの時は深く考えなかった。
このことに関してはうたプリの普段の行いが悪いので私は悪くないのだ。
砂月人格になってからというものの、PV制作も仕事もソツなくこなしていたが"那月"を否定する言葉が目立つことに主人公と真斗は違和感を感じていくようになる。
というのも、今まで砂月は那月を守るために存在していたのであって那月を否定するような言葉を口にしたことはなかったからだ。
こうして二人は『那月は砂月を演じているのではないか』という結論にたどりつき、主人公が結構マジで那月にキレた。ら那月も認めた上で素直に心中を吐露してくれる。
那月のままだと嫉妬と独占欲でいつか主人公を壊してしまうかもしれないし彼女に甘えてしまって気持ちを抑えきれない、けれど砂月なら少しは距離がおけるし言いたいことも言える、というのが那月側の主張である。
まあ、確かに恋愛面での立ち居振る舞いに関しては全部の責任を別人に押し付けられると思えばそれは楽なのかもしれないが、PV制作での有能っぷりだったりはやればできるのでは...?砂月のふりしてやっていたことを那月のままやればいいだけでは...?と正直私的には全く釈然としない話であった。言い方こそ優しいが主人公も同じこと言ってたし...
今作、この人ずっとキレられてるな。
こうして主人公は自分の気持ちを伝えるために、那月に会うことなく曲を作り続けることに。
ここで音楽の力で想いを伝えようとするのがうたプリっぽいところですね。なんといっても音楽はキスよりすごいんだからね...
そして曲が完成し、那月に聴いてもらう。
聖川ルートに引き続きまた理不尽にフラれた主人公である。
「僕のパートナーになっていただけませんか?」は一番初めに早乙女学園でパートナーを組んだ時と同じセリフでちょっとグッとくるものがあった。
こうして恋人関係を解消したふたり。那月は締め切りギリギリまでトラウマだったヴィオラや歌と向き合い、最高の一曲「アンドロメダでクチヅケを」を完成させる。
真の勇気 手に入れたい
嗚呼なぜ 怖くなるの
変わる事で 認めさせたい今すぐ
確かに砂月ではなく那月の曲だな〜と感じる歌詞が随所に散りばめられているし、ストリングスのきいている曲調が絶妙に那月っぽいなあ、と。那月のキャラクターソングは星や月をモチーフにしている曲が多い。
僕の楽曲は星にまつわる歌詞が多いですよね。それは僕がお星さまが好きだからなんですけど、皆さんは好きな星や星座はありますか?よかったら教えてくださいね。
— 四ノ宮 那月 (@Natsuki_S_SH) 2019年8月8日
星と星を繋いで形作る星座には、それぞれ物語があって、それを知ることでより星が好きになりますよね。そういうところは音楽と似ているかもしれません。
— 四ノ宮 那月 (@Natsuki_S_SH) 2019年8月8日
ほえ〜〜〜〜〜深い
那月の人格が二つに別れてしまうに至ったきっかけになった事件も星空の下で起こったってこともあるし那月の人格形成に大きく寄与してるんだろうなあと思う。
思っていたら事件現場に連れてこられていた。
私の書く文章並みに突飛な展開である。そうして...の含みの部分にかなりの経緯が端折られたっぽい。
ここでようやく砂月と別離することができたのかな〜〜別離、といっても砂月だって結局は那月の一部にはちがいないんですけどね。
本当の強さを手に入れた那月は一回り大きく成長することができましたとさ。
と、ストーリー上はここでおしまいです。
ここからが大問題のエロパート、大恋愛ルートである。
え、洗脳??????
え、宗教勧誘とかですか???
!?!?!?!wwwwwwww
え、薬やってる?
完全に覚せい剤を勧められている気分の私である。
あ、はい...................。
えーとこれは、いつものSEX ENDということでよろしいのでしょうか??
ストーリーは悪くなかったのにエンディングでぶち壊してくるトキヤルートパターンだった。
とはいえ、本当にストーリーは悪くなかったと思う。前作の課題を乗り越えたからこその今作の課題だったと思うので、話のつながりもうまくいっていたように感じる。
成長が見えない約2名と比較してもひとつひとつのステップをしっかりと登れている感じがあるのがいいのかな...
どのルートも当て馬キャラが一人配置されているのだが、四ノ宮ルートでは真斗が当て馬に回っているというのがどうにも新鮮でよろしかったです。
次は吐息80%一ノ瀬トキヤ