一ノ瀬トキヤルート感想
『やーい童貞!!!!』
いかん、ついタイトルよりもでかいフォントサイズで叫んじゃった...
トキヤルートは「そういえば熱出してるスチルあったなー」という非常にあっさりとした記憶があったため個人的には楽しみにしていた。多分物語の本筋とは関係ないけど。
一ノ瀬トキヤ
いつでも冷静な理論派。
理論派なあまり、発言が嫌みに聞こえてしまい、
誤解されてしまうことも。
性格は歌にもあらわれていて、
彼の歌う歌はピッチもリズムも完璧。
だが、全ては彼自身の努力の結果である。
乙女ゲームあるあるキャラその②、スカした真面目系クールキャラ。
言いたいことは色々あるのだが、このキャラクター紹介ページの一言
お前、アニメでAクラス落ちしてなかった???
アニメ(しかも一期)を見た後だと公式からの悪意をバンバンに感じるキャラ紹介となっている。「どの口が物申してんの?」と思ってしまったが、ゲームではAクラス落ちしたりはしないので安心してほしい。
トキヤはすでにデビューしている大人気アイドル””HAYATO””の双子の弟、という設定である。
主人公はこのHAYATOの大ファンであり、作曲家になりHAYATOに楽曲を提供したい、という夢を持って早乙女学園に入学する。そういえばそうだった。
ので、入学早々トキヤに初めて出会った時の主人公の反応はただのオタクであった。
素直すぎてこの主人公にはじめて親近感をおぼえた瞬間である。
私も今日からいきなり推しと同じクラスでパートナーを組めと言われたらとりあえず湘南美容外科に駆け込む自信がある。
そしてパートナー宣言された二秒後、推しと同じ顔の男にこんなこと言われたら土に埋まる自信がある。この段階で神宮寺レンルートを選んでTHE ENDだ。
前回の四ノ宮ルートとは違い、カスみてえな好感度からスタートするため序盤は精神的ガッツが必要となる。
体育祭でも木陰で本を読む隠キャっぷりだしHAYATOオタクの他のクラスメイトから嫉妬され倉庫に閉じ込められたりする。
女装をさせけばこのブスっぷりに謎の自信である。
万物を統べる乙女ゲーの主人公様に気を遣わすな。
さすがの主人公も「レン様にしておけばこんなことには...」とため息をついたに違いない。
とはいえ流石の真面目キャラである。小姑並みの嫌味をグチグチとかましつつも練習にはしっかりと参加してくれる上に技術力は非常に高い。
しかし、「技術だけで歌に心がない」と指摘されトキヤは悩むことになる。トキヤの音也コンプやHAYATOコンプはここからきており、純粋に音楽を楽しむ音也はよく八つ当たりを受けていた。そんな八つ当たりにもめげず絡んで行く音也はまじでいい子。
そんな八つ当たりマシーントキヤも主人公からのまっすぐな想いを受け取るうち、徐々に心のこもった歌なるものを理解するようになっていくと同時に、主人公への信頼を抱くようになっていく。
そんな矢先、日々多忙なスケジュールを過ごすトキヤはついに倒れてしまう。
おっこれは私の唯一覚えている熱出しスチルでは!?!?と喜んだのもつかの間
トキヤ受けのBLゲームが始まった。
字面だけみたら情事挿入真っ最中であるが、これはうたの⭐︎プリンスさまっ♪Repeat LOVE for Nintendo Switchなのでただ熱を出しているだけなのである。
主人公の献身的な看病の甲斐あり見事復活を遂げたトキヤ、登校した瞬間に早乙女学園恒例面白イベントに巻き込まれる。
今回は「ミーを倒せば即刻デビュー。BUT24時間以内にミーを倒せなければ大切なパートナーがどうなっても知りませーん」らしい(原文ママ)
マジで何言ってんだ???????
マジで何言ってんだ??(2回目)
こちとらバカゲーやってんじゃねえんだ!!!イケメンとイチャイチャさせろ!!!
しかしなぜかこのイベントでトキヤは主人公を必要としているという思いに自覚的になる。それでいいのかTOKIYA。
一度恋を自覚したトキヤ、文化祭のステージ発表にも非常に協力的でありトキヤもチョロいなとガッツポーズをキメた矢先に本番だけブッチされるという「支店の隔日勤務が決まりウッキウキだった矢先新入社員は別だから、と言い渡される」みたいな上げるだけ上げて落としてくるブチギレ案件が発生。*実話
ステージは終わってしまったが、一人トキヤを信じ待ち続ける健気すぎる主人公。
えっエーーーーーっっッナンダッテーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?(茶番)
主人公は優しいので「正直ボロ出しすぎなので全人類六月から気づいてた。なんならアニメ見てたから最初から知ってた。」とは言わない。
「ちょこちょこお前がHAYATOのフリして自分ageしに来ていたことにも気づいてたよ」とも言わないのだ。優しすぎる。
カミングアウトされてからHAYATOを思い返してみると、なかなかになにかの病気を患っていないと厳しいキャラである。頑張ったねTOKIYA..........
根暗なのにHAYATOという事務所に用意された根明キャラクターを演じることに疲れたのかなにかを患いかけたのかもう一度一ノ瀬トキヤとして再スタートを切りたいとこの学園に来たという経緯だった。
そのためせっかく両想いとなった主人公のこともその夢のために諦める、という結論を出す。
そう、あの音也くんが無視した恋愛禁止令があるからだ。
全若手俳優は一ノ瀬トキヤを見習ってほしいと感じたのもつかの間
速攻方向性チェンジ、この間わずか一ヶ月である。
夢も愛も諦めねえ!!!と生放送の歌番組で「私は見ての通り根暗なのでもうHAYATOとか無理です私は一ノ瀬トキヤですのでシクヨロ」と言い残し逃走した。
賠償問題とかすごそうなもんだが、ここは卒業オーディションが国会よりも強い政治力を持つ世界なので例のごとく卒業オーディションで優勝して一ノ瀬トキヤとしてデビュー!交際も認められ! 全てがうやむやに!!!!!!
一ノ瀬トキヤルート 完
といった具合である。
しかしトキヤルートの醍醐味はここからである。ここまでの葛藤とかいざこざとか正直全部前座に過ぎない。
というのも、エンディング及びアフターストーリーがどれもこれも気持ち悪いため今までの感動シーンなどが全てどうでもよくなってしまうのだ。
各種エンディングの言いようのない気持ち悪さを厳選したのでここから堪能していただきたい。
これでも一部抜粋。
この記事のためにエンディングプレイし直したんですけど鳥肌がすげえ
この滲み出る童貞感は一体なにが原因なのかと真剣に考えて見たのだが、全体的にこちらに判断を委ねている風なのに結局ヤりたい!!!!!!が透けて見えている点かと思う。
一番気持ち悪かったのが
わけわかんない日を勝手に記念日として仕立て上げた挙句忘れたんですか?と聞いて来た問題のこのシーン
このトキヤさんの言う「一夜を過ごした日」というのは私がBLゲームの世界に迷い込んでしまった例の日のことである。 熱出た男を看病しただけでこんな風に言われるとかマジでやってられん。私が七海春歌ちゃんだったら「やーいこのクソ童貞!!!」と言ってしまう確率100%なので私が七海春歌ちゃんじゃなくてよかったと心から思った。
聖川真斗さんが「俺は童貞だが、それでもよいだろうか?」という奥ゆかしさのある童貞なのに対して、トキヤは「どどどどどどどど童貞ちゃうし!!」というなぜか見栄を張ろうとしてくるタイプなのだ。マジで始末が悪い。
スクショだけでもそこそこなんともいえない気持ちになるのにこれにボイスがつくともう笑いがこみ上げる。それにしてもこの宮野真守、ノリノリである。
そしてこのゲームのトキヤ、吐息80%みたいな話し方をするのでいかんせん聞き取りにくい。BGM1 VOICE10 音量MAXという狂った設定にしている私でも聞き取りにくい。あまりの吐息量に忍足侑士(吐息100%)がうたプリの世界にいたら何も聞き取れないのではないか...といったいらん心配をしてしまった。
一ノ瀬トキヤ、嫌いではないのだが
〜9月ダルい、〜1月めんどくさい、1月〜気持ち悪い
という仕様だったため個人的にはかなりガッツを必要とした。
私はアニメの方がダントツで好きかな.........
オーディションソングはなかなか良曲なので是非聞いてみてください。
次は愛の伝道師神宮寺レン様