神宮寺レンルート感想
『全人類が恋する男』
ついに元彼(言い方やめろ)の攻略です。
やっぱりかつて愛しただけあっていい男すぎた(泣)(泣)(泣)
胸が締め付けられるような気持ちで三月までプレイした。
あんなに好きだったくせに「卒業オーディションの服が趣味悪い」しか覚えていなかったのでウッキウキでプレイした。
神宮寺レン
乙女ゲーキャラあるあるその③ フェミなヤリチンプレイボーイ
聖川真斗ルートでも解説したが、この世界では金持ちが飽和しているので財閥キャラはもはや特徴としては弱い。
聖川真斗が嫡男コンプを拗らせていたのに対してこちらは三男コンプを拗らせている。
母親が元アイドルであり、レン出産後すぐに他界してしまったことから父親より殺人者のような扱いを受け続けた上に血のつながりまで疑われ続けた。おまけに財閥で必要なのは次男までで三男のお前はいらない子だと言い聞かせられてきたというなんともヘビーすぎる環境で生まれ育った。
その結果女の肌の温もりを求め彷徨う亡霊のような男になってしまったわけだが、これを見かねた兄に早乙女学園に放り込まれたところから話は始まる。
このルートの問題としては、
恐ろしく練習に参加してくれない 点であろう。
どのくらいしてくれないかというとあの砂月よりしてくれない。
五月段階で次に予定が空いているのが三ヶ月後だと言われた際にはさすがの主人公も「な、長いなあ...」と思った。お前、本当にそれでいいのか???
フェミニスト歴17年の名は伊達ではないので基本的には主人公にも優しく接してくれるのだが、音楽の話になるとそれはもう冷酷無比に切り捨てられる。楽譜を地面に放り捨てられた暁にはさすがにちょっと泣きそうになった。
というわけで基本的にぼっちであったため聖川様と連弾をするという神イベに遭遇することになる。
嘘つけ。
「聖川真斗さんと組むので出て行ってもらっていいですか????」と声に出したが主人公は私のパートナーは神宮寺さんだけです!スタイルであり私の意思は反映されなかった。
私の意見を無視したために、「曲で俺を満足させることが出来たなら卒業オーディションに参加してやってもいい」などというハイパー上から目線の宣言をされ途方にくれることになる。だから真斗にしておけと言ったのだ。
その聖川真斗であるが、いくらなんでも登場頻度がすごい。
というかレンが終始バチバチに意識しているので主人公そっちのけで真斗に絡みに行く。
子供の頃知ってるアピすな。
この辺りから私は聖川真斗を恋敵として認識することになる。
学園に来たのは『家のためだ』という卑屈モードレンに「家は関係ない。あなたはあなただ。」と感動的セリフを告げるものの
真斗に先を越されている。
この度も早乙女学園恒例面白イベント「月行きのロケットに縛り付けられた主人公を救うため互いに鎖で繋がれたレンと真斗が協力して学園長を倒す」イベが発生する。
レンと真斗は主人公を救うため尽力してくれるものの
完全にダシにされイチャつかれる(怒)
こちら月行きまであと五分だが???イチャついてんじゃねえぞ
といった具合に途中マジでなんのゲームをしているのかわからなくなった。
こうしてみると初めの連弾イベのあとも「真斗と連弾とか羨ましいのだが????」とこちらに嫉妬していたのではないかという可能性さえ浮上してきた。
ちなみにここまで主人公との恋愛を感じさせるような甘いイベントは一切ない。難攻不落すぎないであろうか。
そんなレンだが、ついに主人公の曲を認めてくれるに至る。
そこから徐々に練習にも参加してくれるようになり文化祭のステージも成功したしこのままスムーズに卒業オーディション優勝!!!となればよかったのだがそうは問屋がおろさねえ
はい!詰み!
おまけにモブとのキスシーンを見てしまったりともう散々な主人公である。
ジョージ(執事)からレンの過去を聞き、パートナーとして傍にいさせてほしい。と言うものの
この反応である。もうやめていいか
そんな中主人公に神宮寺(兄)から海外留学の打診が来る。留学すれば即刻デビューという美味しすぎる状況に陥るも、この時すでにレンのことが好きな主人公はレンとの卒業オーディションか留学かの板挟みになり悩むことになる。
女の当然の心理として、好きな男に引き止めてほしい 気持ちがあるためにレンに留学を打診されている旨を打ち明けるがあっさりと背中を押されてしまう。
そして留学が明日と迫ったクリスマスパーティーで、もう次の日からは会えないと知った瞬間いきなり8ヶ月分のデレを放出して来る。
手作りのディナー、手作りのネックレス、自分だけに向けられたサックス演奏...
料理した後部屋をそのままにしてきたので聖川に後で怒られちゃうとか言ってたのはこの際置いておく。
いや、行きたくなくなるでしょ(怒)
そりゃ行きたくない顔しますよ(怒)
こちらあんたのこと好きなんですよ(怒)
そして主人公も「お前がそこまでいうなら留学やーーーーーーーめぴ!!!!!手放したくないっつったよな!?!?!手放すなよな!!!!」となり明日に迫った留学を文字通りドタキャンする。
一般庶民の私は飛行機のキャンセル代等を心配してしまうのだが、財閥の皆様方にとっては端金なのでしょう。(お金は大切に)
ここまできたらもうあとは卒業オーディションまでイチャイチャするだけやな!トキヤですら1月からはもうデレデレだったしな!
と告白した矢先普通に振られる。手放したくないとはなんだったのだ
てめえ、ゲームシステムわかってんのか!?!?!?!3月で終わるんだぞ!?!?
乙女ゲーバカにしてんのか!?!?!?!?
とキレる私を置いて3月になる。(ふざけんな)
熱を出した主人公に卵粥を作ってきてくれるイベントが発生したが、メモリアルより真斗とイチャつきながら作ったものであったことが判明したためノーカンとする。
とはいってもこれは腐っても乙女ゲーである。神宮寺ルート、ここからの畳み掛けがえげつないので刮目してほしい。
いつものように卒業オーディションで優勝するのだが、ステージに上がる前に「歌詞にキミへの思いを全て込めた」と言い残す。
こちらがその歌詞の一部抜粋
Ah遊びの恋はそう たくさん知ってるけれど
本気の恋は君だけだと 世界中に誓えるさ
はーーーーーーー?????
やっと出逢えた君だけをずっとずっと永久に
幸せにするから いつでも
はあ..............(泣)
こんなの聴かされたら泣いちゃいますよね...
結局レンもずっと主人公のことが好きだったが本気の恋故に手を出せなかった、ということだった。このレンが心中を吐露するシーンはめちゃめちゃ泣ける。
涙ダバーーーーーーーですよこんなもん(泣)
これでも一部抜粋なので、実際はこれの5倍くらいのセリフ量で愛を伝えてくれる。諏訪部順一様に金一封贈呈したい。神宮寺レンがあなた様で本当に良かった。
8月とかいう割と早い段階でオチてたにも関わらずよくもまあ半年以上無駄にしてくれたなとか思うところがないわけでもないがそれを抜きにしたってとても感動した。
恋愛禁止令に関しても「まあレンなら上手くやるっしょ」とあっさり撤回された。
父親から蔑まれ、兄も味方になってくれず、学校でもそれを理由に友達ができず、唯一友達だと思っていた真斗とは立場が違うのだと思い知らされ、ずっと孤独に生きてきたんですよね。そんな中初恋をしてこんなになっちゃう神宮寺レンさん、世界が大切にしていくべき人材だと思います。思わず敬語だわ。
好きな子にほど手を出せないプレイボーイキャラはゴマンと見てきたが(好きなので)、バックボーンがここまでシビアな男もなかなかいないのではないだろうか。
しかも、本当に手堅いんですよねこの男。
多分ド修羅場
てめえなんだその服はとかてめえなんだその紫のシーツは などという点は無視してほしい。
こんなことになっておいて、恐ろしいことに神宮寺レンはなかなか手を出さない。
アフターエピソードでも同じベッドに入るシーンはあるのだが、基本我々の目に入る範囲ではキス以上のことはしない。(裏でヤリまくってたらそれはそれである) なんなら主人公の方が焦れ気味である節すらある。
一ノ瀬トキヤさん、聞いてるか?????
場数が違うところを見せつけ
いきなり婚約指輪渡してきた聖川真斗さん、聞いてるか?????
男の余裕をも見せつけた。
とにかく神宮寺レン、いい男すぎるのである。
そして、レンルートのあとに聴いてほしいのがこの一曲。
どの歌詞を抜粋したらいいのかわからないくらい胸を締め付けて来る一曲となっている。
全文貼り付けるわけにもいかんのでぜひ一読してほしい。
神宮寺レン(諏訪部順一) 恋から愛へ…そして未来に 歌詞 - 歌ネット
これがまたベストアルバムの集大成で打ち出してきた曲ってのがね....はあ
つい語ってしまったが、レンは他キャラクターと比較した時に一番アニメとのブレが少ないキャラクターなのではないかと思う。
焦らしに焦らされた結果のエンディングは喜びもひとしおであった。
どの選択肢もオススメなのでぜひ全エンディングをプレイしてみてほしい。
友情エンドでは聖川真斗さんの関西弁が見られるぞ。
次回は男気来栖翔